理事長
甲賀 美智子

自然な流れで実現した地域連携

当院は平成元年にこの地に甲賀病院を設立し、その後、約30年で様々な病院機能・施設機能を備えて参りました。患者さんが安心できる医療の提供を目指すうちに、法人内で様々な施設をつくり、それらの施設と連携ができる病院機能を整えて参りました。その結果、自然と地域包括ケアが可能な環境を整備でき、地域に密着した病院として成熟できています。静岡県は人口が少ない市でも600床規模の市立病院があり、公立の大病院が比較的多く存在します。そうした病院では担えない役割を、地域の方々のニーズに合わせて整備していきたいと考えています。

町の変化、患者さんの変化とともに

焼津市は漁業がメインの土地柄ですが、この付近は内陸で、開設当時は道路もなく水田だけでした。 最初は周辺のお百姓さんを中心に診療していたので、御礼に野菜やみかんをいただいていた頃もありました。今では道路整備も進み、内陸側に住宅地が増え、周辺環境が様変わりしています。また、患者層も当院設立時は皆自立している方ばかりでしたが、今は患者さんの半分以上が要介護の患者さんが占めていて時代が変わってきているなと感じます。地域の変化に合わせた医療・介護を提供していかなければと改めて感じています。働く職員も、はじめは出身医局の関係で他県から人材確保していました。地域の中で急性期から回復期・介護福祉へとスムーズに繋げていく仕組みが形作られるうちに、職員も焼津市近辺の方が集まるようになってきました。職員のご家族がこの病院にかかっていたり、患者さんが職員と知り合いだったりすることも多いです。

地域の方々との長いお付き合いを大切にする

癌の患者さんを診療していると、経過を診る上で同じところでずっと診療し続けることが大事だなと実感しています。急性期の入院期間ではコミュニケーションが十分に取れず、患者さんの背景や事情がわからないまま治療に臨むのでは、精神的な部分で患者さんが不安を感じますし、医師側も同様です。当法人では急性期~回復期・慢性期など患者さんの病状が変わってもずっと経過を診続けることができます。患者さんと長いお付き合いができるのでお互いに安心した関係性を保つことができるのです。残念ながら、どんなに患者さんを理解して手を尽くしても病状によっては亡くなってしまわれることがあります。その時に手を尽くしたけどダメだったと認識されるか、医師のスキルや病院の設備が不足していたからだと捉えられるかは、ひとえに信頼だと思います。地域の方々との信頼の蓄積が大切だと考えています。

地域に必要な機能を立ち上げて貢献していく

市立病院の心カテグループがなくなって以来 、患者さんが循環器疾患にかかった時には 近隣エリアで診てあげたいというのが心カテ室を立ち上げたきっかけです。はじめての試みながらたくさんの予約が入りました。 今後、当院で安全に循環器の治療ができるとわかってもらえれば、わざわざ遠くの高度急性期病院に行かずともこの病院で治療ができ、治癒率も上がります。整形外科も同様に必要だと考えています。ご高齢者は度々骨折するので、通い慣れた環境なら不安もありませんし医師側も既往歴を考慮しながらリハビリに取り組むことができます。このように地域に必要な機能の立ち上げも当院の役割だと考えます。

病院のアピールポイントは?

各科連携がスムーズで、専門外でもこの患者さんのここを診てほしい、という協力体制があります。医師同士やコ・メディカルとの関係性も良好ですね。また、周囲の公立病院を頼れるので手に負えない患者さんを抱え込むこともありません。

医師採用で重視していることは?

技術的なことはもちろん、いざという時は我が身を顧みないこと。それとコミュニケーション能力は重視します。超高齢化社会になるにつれて人生の最期を自分で決めることを求められるようになってきました。だからこそ患者さんと常にコミュニケーションをとって、治療を押し付けず全ての選択肢を提示して患者さんと一緒に決めていける医師を必要としています。

理事長 甲賀 美智子さん 画像

転職を考えられている先生方にメッセージ

患者さんとの信頼関係ができている為、あまり無理なことをおっしゃる患者さんも少ないので、
ストレスなく患者さんに向き合っていただけると思います。
今は地域連携が叫ばれていますが、その実現はなかなか難しいようです。
当院は30年の歴史の間に法人として地域包括医療ができあがっており、
どのような患者さんでも受け入れることができます。

REQUIREMENTS

募集要項

各部門の募集要項はこちら

CONTACT

ご応募・お問い合わせ

採用に関するお問い合わせ・資料請求・
応募についてはこちら